「ワールドアクシス・パークに到着しました。さてここはガイアポリス、ネオポリスの中ではダントツに緑の多い癒しのスポットです。鳩に餌をやったりできますよー。逆に、まあ、ここ広すぎるし木々も生い茂っていて死角もあるので、特に夜なんかは一人でふらつくのをおすすめできません。主立った街灯のある広い道なら、いちおうは大丈夫だろうけど……」
「わかった、気を付けます」
「そーしてくださいな。建国を記念して作られただけはあって、イベントをやることも多いんですよ。建国祭とか、ハロウィンとか。そういうときに来てみるのも楽しいですよー、人は多いですけどね」
「平日の昼でも賑やかだね。出店もあちこちあるし、パフォーマンスしている人もいる…… けれど、今は練習中みたいね」
「あっはっは。休日に来るとちゃんと魅せてますけどね。あとは、運動している人や、絵を描いている人や、読書をしている人、昼寝をしている人、夏なんかは噴水でちびっこどもが遊んでますし……」
「ね。あれって、もしかして、ダイバーじゃ?」
「お、本当ですね。いろんな人がいるんですよね。人間観察にはもってこいの楽しい場所です」
「に、人間観察って……」
「あとは、植物や鳥や小動物、散歩に来てるわんこの観察もね」
「はあ。それにしても、この公園は広いよね」
「まあ、当時の人の意気込みを感じられるスポットではありますね。このあたりにしておいて、そろそろ横の道へ行きましょうか」