FROTY COFFEE * OTS2

援護と協力

「さてさて、これで今日する説明は一通り終わったわけだけれども、いちおうサポーターのこともちょっと話しておくね」

「あ、はい」

「まあ、俺なんかは自分でやっちゃってるわけですが、相当慣れてこないとこれ、無謀すぎるからやらないでね。んでは、サポーターについて。サポーターはその名の通りダイバーをサポートするわけです。主にΩ-NETの中の位置…… 座標の管理やダイバーのステータスのチェックと補助を行います。ダイビング中はダイバーと通信で繋がってますので、口頭でアドバイスなんかも行うわけですよ。そのほか、ダイバーにとっては一番わかりやすくかつ重要だと思われるのが、サポートスキルです。パートナー連携という呼び方もしますよん。これは、ジュエルという一種の燃料みたいなものを使いまして、ダイバーをサポートするものです。たとえば、んー…… フォーカスっていう、一部の防衛機能の撃退中に使えるのがあるんだけどね。これを使うと、敵のステータスが分かるんですよん」

「ふうん……」

「まあ、実際に潜ってみないとその便利さも分からないと思いますが。ほかにも移動の際に便利なのとか、ぱぱっと脱出して通信を終了するのとか、いろいろありますよん。さて、サポートスキルはダイバーから頼んで使うことが多いのですが、使う際の注意事項をば。レーダーには、先ほど話したこのジュエルを使います。1つのスキルを発動するのには、このジュエル1つを消費します。レーダーに装備できるジュエルの数には限りがありますので、どこでどんなスキルを使うかは、ご自分で考えてくださいな。このジュエルは一晩くらいの時間をおけば自動的に回復しますよん」

「1日1回くらいしか潜らないなら、そんなに気にしなくても大丈夫そうね」

「ま、そうかな。念のために潜る前には残り数をサポーターに聞いて確認してみてね。ちなみにサポートスキルは人によって使えるようになるものが違いますし、けっこう個性が出るのでおもしろいですよ。あ、そうそう。サポーターにもレベルがあって、技術力が上がってくると使えるスキルが増えるんですよん。ダイバーにとって、このサポーターとの相性は重要になりますんで、気の合う友達に頼みたいなら言ってくださいな。その人に、サポーターのレクチャーをしますんで」

「わかりました」

「まー、それも、ちゃんと潜れるようになってからになりますけどね。それまでは俺がサポーターをやらせて頂きますよん」