「ではでは、おなかも膨れましたところで、演算ユニットやボードのことなんかお話ししましょう。アイテムツールかItem Browserってのがあると思いますんで、それを開いてくださいな」
「アイテムツールは……unknownっていうのと、あなたの名前が登録されてます。unknownは、レクタ100と、……ええっと、装備中になっているのは5つで、そのほかにスペアジュエルが1つ」
「そう。あ、スペアジュエルっていうのはパートナー連携とかサポートスキルとか言われてるものに使うものなのですが、それは使い方と一緒に後日説明しますよん。では、まずはレクタ100から」
「これが演算ユニット、なのよね」
「そ。メーカーの話やらパーツそのものの話は隅によけときますと、これは1-bitダイビングをするのにならないパーツなのですよん。それ選択して、情報を見てもらえるかな?」
「入力速度、+10って……」
「そうそう。通信処理に使うパーツということもあって、入力速度補正機能がついてるのですよん。いいものになると、攻撃力や防壁強度なんかも上げてくれるのです」
「ええっと。つまり、ドーピングができるってこと?」
「おおよそ正解です。ま、不正でも一時的でもないんで、強化スーツを着こむようなもの、と言ったところかな。そうそう、アクティブメモリでも、この補正がつくものもあるのですよん」
「……通信に使わない、スタティックメモリにはないってことで合っていますか?」
「その通り。よく気がつきました。んでもって、残りのカスタムボードは、そもそも強化が目的のパーツなのですよん」
「2つも挿せる場所があるのは、固定された利用目的がないから?」
「ま、アレはオマケですしねえ。別に2つと言うことに、たいした意味はないのですよ」
「え、そうなの?」
「そです。で、ここに挿せるのは攻撃力や防壁強度を高めるものや、特殊なトラップからの攻撃に対する耐性を上げるパーツになります」
「特殊な、攻撃……」
「処理を混乱させられちゃったり、とかね。この辺りはホストの防衛機能について話すときまで持ち越して、んで、カスタムボードは能力の強化向上のためのパーツということは理解してもらえたかな?」
「なんとなくは……」
「でもって、あくまで強化であって、処理ではないのですよね。だから入力速度あがるのないんですよ」
「それって…… 演算ユニットやメモリと違って、ワンパターンなことしかできないから?」
「うんうん。カスタムボードは、濾過フィルターか付加フィルターみたいなもんですからねえ。さて、これで一通り、ゴーグルのパーツについての説明も終わりになりますが、大丈夫かな?」
「……た、たぶん……」
「大丈夫、大丈夫。そんな心配しなくても。でも、分からないことが出てきたら、すぐに聞いてくださいな」
「はい、分かりました」